トルコ共和国について

世界で唯一ヨーロッパとアジア2つの大陸にまたがる国トルコ。
オスマントルコ帝国時代に世界にその名を轟かせ、アフリカ、中近東、ヨーロッパと広範囲に渡り大帝国を築き上げたことにより様々な文化が入り混じるようになったこの国はまさに「東西文明の十字路」であると言えます。ここ数年、渡航先として人気急上昇中でもありますトルコについてあらゆる観点から紹介していきます。

基本情報

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地形・地理

トルコの地形は、黒海とエーゲ海を結ぶボスポラス海峡を境にアジア側とヨーロッパ側に分かれています。国土の大半はアジア側に位置しますが、トルコ第一の都市イスタンブールはヨーロッパ側にもまたがっています。
330年、東ローマ帝国時代からビザンティオン、コンスタンティノープルと名前を変えながら発展しているイスタンブールは、主に南側の旧市街と北側の新市街に分かれ、新市街には高級ホテルやビジネスビルが立ち並び、旧市街には世界遺産にも登録されているイスタンブール歴史地区が広がります。
首都アンカラは、標高約900mのアナトリアの中心部に位置する都市で、現在では近代ビルの並ぶ大都市です。1923年ケマル・アタチュルク(ケマルパシャ)初代大統領によって首都と定められたアンカラでは、建国者ケマル・アタチュルクの壮大な廟を見ることができます。

アンカラ

日本とトルコのつながり

地理上では遠く距離のある国トルコですが、実は日本と密接なつながりがある事をご存知でしょうか? ここでは、トルコ人が親日感情を抱くきっかけとなった出来事を紹介しましょう。
1890年6月、トルコ使節団を乗せたエルトゥールル号が和歌山県串本沖で台風に遭い難破し、約600人の乗組員が犠牲となりました。この時、約70人は地元民の手厚い看護を受け、その後日本の船で無事トルコに帰国しました。他にもトルコ建国の父ケマル・アタチュルクは明治天皇を尊敬し、彼の手法を手本に産業の近代化を推し進めたと言われています。

収穫される農産物

多くの農産物を栽培しているトルコは、トマト、小麦、大麦、てんさい、ぶどう、ヘーゼルナッツの生産量世界第1位(2012年)、輸出額世界第1位(2011年)を誇る農業大国です。また2010年8月に日本で輸入が解禁されたグレープフルーツ、松茸も収穫されています。
他にトルコは様々な種類の食用油の生産も盛んであり、トルコ北部の黒海沿岸地方産ひまわり油、東部のエーゲ海沿岸地方産オリーブオイルなど人気があります。
(地図をクリックすると拡大されます。)

トルコ農産物

世界遺産

トルコには全土に渡って多くの世界遺産が存在します。ここでは旅行者に人気の高い世界遺産をご紹介します。

イスタンブール歴史地区

ビサンツ帝国、オスマン帝国合わせて1000年もの間、都として君臨してきたイスタンブールの繁栄と衰退を象徴する建造物が集中している地域です。モスクのミナレット(尖塔)と大ドームが林立する壮麗な景観は、現在でも人々を魅了し続けています。

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イスタンブールのシンボル、ブルー・モスク

 アヤソフィア

ビザンチン建築の最高傑作アヤソフィア

 

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群

エルジェス山の麗、標高1200mの高原地帯に太古からの火山活動と浸食作用によって形成された、ユニークな岩石の景色が広がる地域です。「自然遺産」と「文化遺産」双方を併せ持つ「複合遺産」であるこの地域の地下深くには、蟻の巣の様に張り巡らせた地下都市が眠っています。

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カッパドキアの奇岩群

 

トロイ遺跡

トロイとはイリオス、トロイアなどと呼ばれるギリシア神話に登場する都市で、その話を信じたドイツのハインリッヒ・シュリーマンによって発掘された遺跡です。紀元前30世紀に始まる青銅器時代に建設され、その後エーゲ海交易の中心地として繁栄と衰退を繰り返した結果、全部で9層にもわたる都市遺跡が形成されています。紀元前1200年頃のトロイ戦争により都市は滅亡への道をたどりましたが現在も発掘調査が続いている興味深い遺跡です。

 

トロイの木馬のオブジェ

神話に登場するトロイの木馬のオブジェ

 

伝統と文化

トルコの文化を語る上でまず外せないのは、世界的にも有名なトルコ絨毯ではないでしょうか。元は遊牧民として生活していたトルコ系の民族が最初に造り出したといわれており、彼らにとって絨毯は生活必需品であり一家の財産として扱われてきました。その後今日まで、その伝統は受け継がれています

トルコ絨毯
世界的に有名なトルコ絨毯

 

世界三大料理のひとつ、トルコ料理

ここ数年、日本でもお祭りやイベントでケバブスタンドを多く見かける様になるなど大人気のトルコ料理。日本人の味覚にもマッチし、バラエティーに富んだトルコ料理の代表的なメニューをご紹介します。

 

メゼ

前菜の総称。ひよこ豆やなすのペースト、ヨーグルトのディップの他に、野菜に米を詰めてスープで炊いたドルマ(トルコ語で詰めものの意)など様々な種類をお皿に並べ、これらをパンと共に頂きます。

メゼ

メゼ盛り合わせ

ケバブ

焼肉の総称。シシケバブ(ラム肉の串焼き)や、薄切肉を何重にも重ね外側からあぶり焼きにしナイフでそぎ落としたドネルケバブ、香辛料の効いたスパイシーな挽肉を棒状に形作って焼いたアダナケバブ、キョフテと呼ばれるミニハンバーグの様なケバブもあります。

ケバブ盛り合わせ

ケバブ盛り合わせ

魚介料理

トルコでは一般的には肉の方がよく食べられていますが魚介を用いた料理も豊富です。前菜やおつまみ、軽食にムール貝のピラフ詰めやフライ、イスタンブールのガラタ橋付近で売られている名物のサバのサンドウィッチは旅行者にも人気があります。

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ムール貝のフライ

ヨーグルトを用いた料理

乳製品の生産が盛んなトルコでは調味料やソースにヨーグルトを多用します。代表的なメニューに、薄く敷き詰めたパンにドネルケバブをのせ、トマトソースとヨーグルトソースを添えたイスケンデルケバブがあります。

イスケンデルケバブ

イスケンデルケバブ

飲み物

トルコでは団欒や来客時にチャイ(紅茶)が欠かせません。小さなチャイグラスに濃い目のチャイを注ぎ砂糖をたっぷり入れて頂くのがトルコ流。他に、小さな鍋でコーヒーの粉と砂糖を水で煮詰め小さなコーヒーカップに注ぎそのうわずみを頂くトルココーヒーもよく飲まれています。

チャイ

チャイ

デザート

甘党の人が多いトルコのデザートはかなり甘く味付けがされています。代表的なデザートのバクラヴァは、ナッツを敷き詰め薄く伸ばしたパイ生地を何重にも重ねて焼き上げたものをシロップに漬けた、とても甘いトルコの国民的お菓子です。その他、お米入りミルクプリンのライスプティングや、百合の根のエキスを入れることにより独特の粘りを出した、その愉快なパフォーマンスも楽しいのびるアイスクリームなど、ユニークなデザートが揃っています。

ドンドゥルマ

のびるアイス(ドンドゥルマ)